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日本(JSPS)とロシア(RFBR)の二国間交流事業共同研究・セミナーのキックオフ・ワークショップが開催されました。

日本(JSPS)とロシア(RFBR)の二国間交流事業共同研究・セミナー「トゥラニア・ユーラシア生態系における塩生植物の生産性と気候変動レジリエンス」が採択され、共同研究がスタートしました。日本側研究代表者は乾燥地研究センターの山中教授、ロシア側代表者はロシア科学アカデミー・チミリャーゼフ植物生理学研究所のRakhmankulova教授です。
共同研究の開始にあたり、6月2日に研究メンバー10名が参加したキックオフ・ワークショップがオンラインで開催されました。鳥取大学国際乾燥地研究教育機構のトデリッチ教授の司会のもと、研究メンバーは自身の研究内容と本共同研究における役割分担について発表しました。本共同研究の目的はC3、C4、そして中間的なC3-C4といった異なる光合成代謝を持つ塩生植物が、干ばつ、塩分、熱ストレスへの応答を通じ、どのように気候変動に対応するかを明らかにすることです。調査地としては、エルソン塩湖付近(プリ・カスピ海南部)からバシコルトスタン(ウラル山脈)地域までの、世界の農業生態系の中で最も寒い砂漠の回廊(CDC)とされる地域を研究対象とすることで合意しました。また、今後の野外調査や研究室での研究活動を2国間でどのように調整するかについても検討が行われました。特に新型コロナの影響下での研究の進め方について、建設的な意見が交わされました。