乾燥地研究センター(乾地研)について
ごあいさつ
鳥取大学乾燥地研究センターは、自然科学および社会科学分野の専門的な研究と技術開発を通じて、砂漠化や干ばつ等の諸問題の解決および乾燥地における持続可能な開発に資する研究の推進を目的としています。砂丘試験地としての時代を含めると100年を超える歴史を有し、1990年に農学部附属砂丘利用研究施設が改組されて本センターとなり、研究の場を砂丘から乾燥地へと広げ、世界的に展開しています。さらに、本センターは、乾燥地研究の牽引、国際ネットワークの形成、次世代研究者の育成を担う中心的な機関として、文部科学省の共同利用・共同研究拠点に認定されています。
私たち乾燥地研究センターでは、乾燥地社会への貢献を目指し、砂漠化対処と乾燥地農業領域を基軸として、急激な気候変動への対応に向けた学際的な研究に取り組んでいます。その一環として、本拠点の研究施設・設備を活用する国内の共同研究者はもとより、海外の研究者とも連携し、観測・実験・モデリング・調査などの多角的なアプローチを通じて、アジアの黄砂問題やアフリカの農業課題の解決に貢献しています。今後も、国内外の研究機関との連携を深化させ、最先端の知見と技術を融合する乾燥地科学拠点として、引き続き活動を推進してまいります。
鳥取大学乾燥地研究センター長 坪 充