合成開口レーダーを用い、南アフリカ共和国ムプマランガ州におけるトウモロコシの生育ステージを評価しました。
- 2026/09/28
- 研究成果
SAR-Based Monitoring of Maize Phenology in the High-Yielding Mpumalanga Province of South Africa
Reiji KIMURA, Masao MORIYAMA, Mitsuru TSUBO, Mokhele Edmond MOELETSI, Zaid Adekunle BELLO
Journal: Remote Sensing
本研究では、合成開口レーダー(SAR)を用い、南アフリカ共和国の主要なトウモロコシ生産地域であるムプマランガ州において、トウモロコシの生育ステージを評価しました。 Sentinel-1 SARのVH(垂直偏波送信・水平偏波受信)後方散乱係数と、VV(垂直偏波送信・垂直偏波受信)を用いて算出したVH:VV比の季節変化を解析し、Sentinel-2のNDVIと比較しました。その結果、VH:VV比の上昇は出芽期、VH後方散乱係数のピークは出穂期、VH:VV比のピークは成熟期に対応する可能性が示されました。また、2018–2019年および2019–2020年には、成熟期付近にVH後方散乱係数の第2ピークが確認され、成熟に伴うトウモロコシ群落の構造変化を捉えている可能性が示されました。さらに、VH後方散乱係数のピーク値と収量との間には有意な負の関係が認められました。これらの結果から、雲の影響を受けにくいSAR観測は、高収量地域においてもトウモロコシの生育状況を継続的に把握するために有効である可能性が示唆されました。

SARを用いたトウモロコシのフェノロジー評価手法

SARによるVHとVH:VVの季節変化。変化の立ち上がりやピークによって各フェノロジーを判断する。

