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世界のササゲ10,617系統の多様性を明らかにしました。

Scaling up orphan crop research: genebank genetics highlight geographic structure in cultivated cowpea from 10 617 global accessions
Sofie Pearson, Adrian Hathorn, Shichao Sun, Alan Cruickshank, Tracey Shatte, Paulino Munisse, Mercy Macharia Wairimu, Joann Conner, Anna Koltunow, Jean-Philippe Vielle-Calzada, Peggy Ozias-Akins, Takayoshi Ishii, Matteo Dell'Acqua, Sally Norton, Yongfu Tao, David Jordan, Emma Mace

Journal: The Plant Journal

ササゲ(Vigna unguiculata L. Walp., 2n=2x=22)は、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの半乾燥地域で重要な食料・栄養源となるマメ科作物です。本研究では、世界7つの国際コレクションから集めた10,617系統を対象に、GBS法(遺伝子の多型をゲノムワイドに網羅的に解析する手法)を用いて過去最大規模の遺伝的多様性解析を行いました。その結果、地理的分布と対応する9つの遺伝グループが明らかとなり、拡散の歴史や地域適応、近代育種の影響が示されました(図)。また、コレクション間で重複保存される系統も確認され、遺伝資源管理の改善の必要性が示されました。さらに、サハラ以南アフリカの在来系統だけでは世界の多様性を十分にカバーできず、世界各地に未活用の有用遺伝資源が残されていることが示されました。今回の研究によって、ゲノム情報を用いたササゲの遺伝資源を利用した改良が進むことが予想されます。

図 世界のササゲの多様性解析
地理的分布と対応する9つの遺伝グループが明らかとなり、アフリカから始まった拡散の歴史や地域適応、近代育種の影響が示されました(Pearson et al., 2006)。