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関口結佳さん(博士学生)と石井孝佳准教授の発明が特許を取得しました。

鳥取大学乾燥地研究センターの関口結佳(博士学生)と石井孝佳准教授が発明した【真正双子葉類植物の雄性不稔導入方法】により鳥取大学が特許権を取得しました。本発明では、TFMSA(Trifluoromethanesulfonamides)を双子葉類植物であるササゲ(マメ科)・シロイヌナズナ(アブラナ科)・タバコ(ナス科)・トマト(ナス科)へ用い、除雄への効果について有用であることを発見しました。TFMSAを融解させた水道水へ展着剤とともに開花期のササゲにスプレーボトルで塗布、または、根から水と共に吸収することにより、その後1週間から1か月の間の期間は自家受精を防ぐことが可能でした。特に従来除雄方法が限られていたササゲにおいて、広範囲で栽培する植物の除雄方法が開発されました。また、TFMSAは花粉のみを不稔化し、雌側の受精能力は残っており、交配に支障はありませんでした。よって、広範囲の双子葉類植物に対して除雄効果がある事が示され、雌性配偶子には影響がないことが大きな特徴です。さらに、TFMSAは環境・人体に対する影響がないことも大きな利点です。(Hazard statements in Globally Harmonized System (GHS) is classified as combined code with H315+H320)。


特許証


図:TFMSAによる植物の簡便な除雄方法の概念図