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さくらサイエンスプログラムでタジキスタンから招へいしました。

 10月5日から12日まで、タジキスタンの科学アカデミーの研究員や学生たち8名を乾燥地研究センターで受け入れました。同アカデミーの植物学・植物生理学・遺伝学研究所に勤務する若手研究員6名と大学院生2名は、サツマイモを対象にした研究開発と社会実装について鳥取の取り組みを学びました。
 城原海岸や鳥取砂丘を見学した後で、乾地研や農学部の教員から鳥取での研究の取り組みについて学びました。また、足山の干し芋製造会社や境港の鳥取県園芸試験場を見学し、サツマイモ加工の取り組みやサツマイモ栽培の防除についても学びました。さらには、腸内フローラに着目し、腸内環境改善に役立つ協生農法の取り組みを学びました。こうして、タジキスタンの研究者が自国でのサツマイモの導入に向けて、貴重な体験交流ができました。
 タジキスタンでは、近年の気候変動による干ばつで、耕作地が減少しています。そこで、やせた土壌でも生育可能なサツマイモの導入・普及による環境再生型農業(土壌を修復・改善しながら自然環境の回復に繋げることを目指す)が重要となっています。サツマイモは栄養素が豊富なため、タジキスタン国民の健康にも資することも期待されています。
 タジク人研究員や学生たちは、鳥取の人たちのおもてなし、日本人が時間を守ることなどの美徳にも感動し、留学や研究で再び鳥取に来たいという希望を胸にして帰国しました。
 乾地研は、中央アジアで暮らす人々の生活と地域経済向上のために、中央アジアから今後も受け入れていく予定です。

タジク人の学生による発表:研究テーマを発表する

足山のさつまいも加工会社を訪問:サツマイモの6次化産業化を学ぶ

鳥取県立園芸試験場:サツマイモの栽培、防除や保存方法を学ぶ

米子市の社会福祉法人の圃場にて:土の中の微生物に着目して、自然と共生する農法を学びました。


乾地研にて:恒川センター長より修了証書を受け取りました。