乾燥に強い2つの作物について特別セミナーを開催しました。
- 2024/08/08
- お知らせ
乾燥地研究センターは、鳥取大学に短期間招へいされている研究者の方から、活動について紹介していただくために、2024年8月1日に特別セミナーを開催しました。30名の学生、研究者、教員と一般の方が参加する中、以下の二つの発表が行われました。
(1)「スーダンにおけるゴマの可能性を開く:気候変動耐性があり栄養価を高める育種のための遺伝情報の洞察」
スウェーデン農科大学・植物育種学部 Mohammed Omer Elsafyアフリカプロジェクト調整員
(2)「タジキスタンにおけるサツマイモ:その過去、現在、そして未来」
タジキスタン科学アカデミー・植物学・植物生理学・遺伝学研究所Musavvara SHUKUROVA, PhD 主任研究員
スウェーデン農科大学のモハメドさんから、油やたんぱく質が豊富なゴマについて、スーダンは主要な生産国でありながら、その遺伝資源は未利用のままなので、気候変動耐性のあるゴマの育種に向けて、遺伝情報の解析が共同で進められているプロジェクト活動の紹介がなされました。
また、タジキスタン科学アカデミーのシュクロバ・ムサワラ主任研究員からは、タジキスタンでのサツマイモ研究の概要について、さつまいもはタジク人にとってなじみの少ない作物ですが、栽培しやすさと栄養の観点から、気候変動下において、今後振興と普及が望まれる現状について説明がなされました。お二人の興味深いお話をお聞きして、活発な質疑応答が行われました。