今年もモロッコから灌漑技術者受け入れました
- 2023/11/21
- お知らせ
10月16日から27日まで、モロッコから灌漑の技術者等10名を乾燥地研究センターで受け入れました（JICA中国からの受託）。10名は、乾地研や農学部の教員による講義を受けた他、鳥取、島根、広島の現場視察もしました。青谷町の梨農園、福部土地改良区、境港の鳥取県園芸試験場、出雲のブドウ栽培、広島の野菜農家を視察し、日本の農業の現状や農家による水管理の方法などを実地で学びました。
降水量が少なく、灌漑用水の不足が年々深刻化しているモロッコでは、節水技術を根付かせるため農家による水管理組織が不可欠です。そこで、日本の土地改良区という社会制度面も関心を引きました。研修員は、どこでもとても熱心に質問し、日本の知見を吸収しました。
乾地研は、今後もJICA中国と連携して農業用水の不足に悩む乾燥地の国から研修員を受け入れていく予定です。
青谷町の梨農園：特産品である梨栽培の実態を学ぶ
福部土地改良区：砂丘地でのラッキョウ栽培農家による水利施設の管理運営を学ぶ
境港の鳥取県立園芸試験場：干拓地での白ネギの栽培技術開発を学ぶ
出雲のブドウ栽培：養液も含んだ点滴かんがいによるブドウ栽培ハウスを視察
広島の野菜農家：生鮮野菜を消費地近郊で生産する農家を視察
