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ナツメ

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  1. 科名: クロウメモドキ科
  2. 和名: ナツメ (サネブトナツメ、シナナツメ)
  3. 英名: jujube, jujuba, red date, Chinese date, Korean date, Indian date
  4. 学名: Ziziphus jujuba (Ziziphus sativa, Ziziphus spinosa, Ziziphus vulgaris, Ziziphus vulgaris var. spinosa)
  5. 原産地: ヨーロッパ南西部からアジア南部



植物の説明
樹高8-10m程度になる落葉樹。樹皮は灰褐色。新梢は緑色または紅褐色、無毛で基部には一般的には棘がある。葉は互生し、短い葉柄、3つの目立つ葉脈、細い鋸歯縁を持つ。成葉は平滑で無毛。両性花。乾燥地研究センターでは、7月中旬に開花する。果実は石果で、熟すと暗赤褐色または黒褐色となる。日当たりの良い乾燥地を好む。耐乾性は強く、アルカリ性土壌にも耐える。増殖は種子か株分け、根挿し、野生ナツメへの接ぎ木で行う。
果実は糖分、ビタミンA、B2、C、P(ルチン)、サポニン、フラボノイド、カルシウム、リン、鉄を含む。生食用、あるいは乾果として菓子や料理に用いられる。材は非常に硬く、車軸や印材、家具の材料として利用された。

利用部位:
果実(食用、薬用)、葉(飲料用、薬用)、幹(木材)、蜜 

参考文献

Chen, Y. and Schirarend, C. 2007. Rhamnaceae. Flora of China 12: 115-168. (http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=10763)
Zhang, R., Chen, J., Shi, Q., Li, Z., Peng, Z., Zheng, L. and Wang, X. 2014. Phytochemical analysis of Chinese commercial Ziziphus jujube leaf tea using high performance liquid chromatography-electrospray ionization-time of flight mass spectrometry. Food Research International 56: 47-54.
アンドリュー・シェヴァリエ.2000.世界薬用植物百科事典.難波恒雄(監訳).誠文堂新光社、東京.
片岡郁雄.1994.ナツメ属.塚本洋太郎(監修).園芸植物大事典 2.pp.1667-1669.小学館、東京.

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