各種植物|乾燥地植物資源バンク室

ウェルウィッチア

科名:　ウェルウィッチア科
和名:　ウェルウィッチア（キソウテンガイ）
英名:　welwitschia
学名:　Welwitschia mirabilis
原産地:　ナミビア、アンゴラ（ナミブ砂漠）

植物の説明: 1科1属1種の特殊な常緑の裸子植物。3,000年生きる個体もある。対生する2枚の葉しか付けず、葉は一生伸び続け、成長とともに葉脈に沿って裂ける。葉は基部で成長し、葉先から枯れる。大きな葉では幅1.8m、長さ6.2mにも達する。茎は枝分かれせず、コルク質または木質で株状になっている。雌雄異株。花粉は風と昆虫によって送粉される。開花・結実するまでに約25年かかる。種子で増殖する。耐暑性で、年間降水量25-50 mmのところでも生息しているなど耐乾性も強い。深さ3m以上に達する主根で地下水を吸水するとともに、葉の気孔から大気中の湿気を吸収して利用していると考えられている。CAM型光合成を行う。

参考文献
Jacobson, K.M. and Lester, E. 2003. A first assessment of genetic variation in Welwitschia mirabilis Hook. Journal of Heredity. 94: 212-217.
von Willert, D. J., Armbrüster, N., Drees, T. and Zaborowski, M. 2005. Welwitschia mirabilis: CAM or not CAM – what is the answer? Functional Plat Biology. 32: 389-395.
Whitaker, C., Berjak, P., Kolberg, H. and Pammenter, N.W. 2004. Responses to various manipulations, and storage potential, of seeds of the unique desert gymnosperm, Welwitschia mirabilis Hook. fil. South African Journal of Botany 70: 622-630.
Mannheimer, C., Koiberg, H. 1997．カナリア諸島：絶滅危惧種の救済に先駆的な島．p.173-177．朝日百科　植物の世界11巻：種子植物：単子葉類3、裸子植物．朝日新聞社、東京．

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