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アメリカハゼノキ

  • 登熟中の果実と複葉
  • 花蕾
  • 開花中の花序
  • 登熟中の果実のついた花序
  • 登熟した果実のついた花序
  • 赤い長毛が生えた果実
  • 幹
  • 個体全体
  1. 科名: ウルシ科
  2. 和名: アメリカハゼノキ (スマック、ニオイウルシ)
  3. 英名: staghorn sumac, velvet sumac, Virginian sumac
  4. 学名: Rhus typhina (Rhus hirta)
  5. 原産地: 北アメリカ東部



植物の説明
樹高7m以上になる低木または高木で、秋に紅葉し落葉する。枝や葉柄にビロード状の毛がある。葉は最大で長さ約40cmになる奇数羽状複葉で、葉軸には翼は付かない。小葉は11-31枚あり、長さ5-12cm、鋸歯がある。花は雑居性、まれに雌雄異株で長さ10-20cmになる頂生の直立する円錐花序につく。乾燥地研究センターでは、5月末から6月上旬に開花する。果実には開出する赤い長毛がある。乾燥したやせた土地でも栽培できる。増殖は種子か挿木(茎挿し、根挿し)で行う。
アメリカでは浸食防止に利用されている。先住民族は酸味のある果実を水に浸し、砂糖を加えてレモネード代わりに飲んでいた。
 
利用部位:
果実(飲料)、樹皮(タンニン)、葉・枝・果実(染料)

参考文献
Moerman, D.E. 2010.Native American Food Plants: An Ethnobotanical Dictionary. Timber Press, Portland, London, UK.
Uva, R.H., Neal, J.C., Ditomaso, J.M. 1997. Weeds of Northeast. Cornell University Press, Ithaca, New York, USA.
横井政人.1994.ウルシ属.塚本洋太郎(監修).園芸植物大事典 1.pp.310-311.小学館、東京.

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