各種植物|乾燥地植物資源バンク室

キッコウリュウ

植物の説明: 南アフリカの乾燥地に分布する多年生の塊茎植物。雌雄異株。乾燥地研究センターでは、9月末から10月上旬に開花する。乾季に落葉し、雨季の始めにつる性の茎が伸び、新葉が展開する。茎の数は成長すると多くなり、4-7本となる。カメの甲羅に似た塊茎は、約4分の3が地上部に露出し、大きいものでは、直径90cm、重さ350kgにもなる。増殖は種子で行う。塊茎にはサポニンを含む。野生の個体は極めて少なくなっている。
　
利用部位：
塊茎（食用、薬用）

参考文献
Archibald, E.E.A. 1967. The genus Dioscorea in the Cape Province west of East London. Journal of South African Botany. 33: 1-46.
Smith, P., Burgoyne, P. and van Wyk, E. 2001. Rare plants rediscovered in the Northern Cape. Samara 1:1. (http://assets.kew.org/files/assets/PPCONT_013689_Primary.pdf)
堀田満・緒方健・新田あや・星川清親・柳宗民・山崎耕宇（編）．1989．世界有用植物事典．平凡社、東京．