各種植物|乾燥地植物資源バンク室

Agave palmeri

植物の説明: リュウゼツラン属の中では中型サイズの種で、ロゼットの高さ0.5-1.2m、幅50-120cmになる常緑の多肉植物。標高930-1,850mの地域に自生している。自生地では、単独あるいはわずかな子株を付けた状態で見つかる。葉の幅は7-10cm、長さ35-75cm。葉は皮針形で畝模様および筋があり、鋸歯は小さい。葉の色は淡緑色か灰緑色。花茎は3-5m。花蜜にはハチドリなどの野鳥や昆虫も集まるが、主にコウモリ（Leptonycteris）が送粉に関わっている。増殖は種子か子株で行う。耐乾性、耐寒性（-10℃以上で生育可能）を有する。
メスカル（メキシコの蒸留酒）の原料となっている。
　
利用部位：
芽（食用、飼料）、花茎（食用、飼料）、葉（繊維、飼料）、樹液（飲料用）

参考文献
Genty, H.S. 1972. The Agave Family in Sonora. Agriculture Handbook. No.399. Agriculture Research Service, United States Department of. Agriculture, Washington, D.C., USA. (http://naldc.nal.usda.gov/download/CAT87209091/PDF)
Gentry, H.S. 1982. Agaves of Continental North America. The University of Texas Press, Tuscon, Arizona, USA.
Irish, M., Irish, G. 2000. Agave, Yuccas, and Related Plants: A Gardener’s Guide. Timber Press, Portland, Oregon, USA.