各種植物|乾燥地植物資源バンク室

レチュギラ

植物の説明: リュウゼツラン属の中では小型な種で、ロゼットの高さ25-50cm、幅40-69cmになる常緑の多肉植物。葉の幅は2.5-4.0cm、長さ25-50cm。花茎は2.4-5m。3-20年程度で開花・結実後、枯死する。増殖は種子と子株で行う。自殖性。強耐乾性（年間降水量30-51mmで生育可能）、耐暑性、耐寒性を有する（-18℃以上で生育可能）。CAM植物。
葉や芯に有毒物質のサポニンやサポゲニンを多量に含む。サポニンは石鹸や矢毒、コルチゾン（ステロイドホルモンの一種）の原料として利用された。繊維はロープの原料として現在も使用されている。先住民族は、展開する前の柔らかい葉を食用に、花茎を建材として利用した。
　
利用部位：
芯（薬用）、葉（薬用、石鹸、繊維）、根（石鹸、シャンプー）

参考文献
Gentry, H.S. 1982. Agaves of Continental North America. The University of Texas Press, Tuscon, Arizona, USA.
Irish, M., Irish, G. 2000. Agave, Yuccas, and Related Plants: A Gardener's Guide. Timber Press, Portland, Oregon, USA.
Tull, D. 2013. Edible and Useful Plants of the Southwest: Texas, New Mexico, and Arizona. Revised Edition. University of Texas Press, Austin, Texas, USA.
Sheldon, S. 1980. Ethonobotany o Agave lecheguilla and Yucca carneroosana in Mexico's Zona Ixtlera. Economic Botany 34: 376-390.