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さくらサイエンスプログラムでウズベキスタンの学生を受け入れました。

 12月11日から18日まで、ウズベキスタンのサマルカンド国立大学の学生たち10名を乾燥地研究センターで受け入れました。同大学のアグロバイオテクノロジー食料安全保障研究所で学ぶ学部生・大学院生9名は、同所長の引率により初めての来日に終始感激していました。鳥取砂丘や県立博物館を見学し地域の自然や歴史を学んだ後で、乾地研や農学部の教員から乾燥地での研究の取り組みの面白さについて学びました。また、青谷町の梨農園や北栄町の鳥取県園芸試験場を見学し、接ぎ木などの実際のナシの栽培技術や、鳥取の風土に適するように開発されたイチゴの新品種についても学びました。こうして関心の高い園芸作物の日本での研究開発と農家レベルでの普及について、現場で貴重な体験交流ができました。
 ウズベキスタンは、農地の7割が乾燥・半乾燥地域にあります。気候変動が激しくなる中で、水が不足し用水や土の塩性化が進み、農業は年々困難になっています。そこで、2023年2月に鳥取大学はサマルカンド国立大学と学術交流協定を締結し、現地の課題解決をサポートしています。学生たちは、鳥取の空気が新鮮なこと、人々が親切なこと、日本人が時間を守ることなどの美徳にも感動していました。また、どこでもとても熱心に質問し、日本の知見を吸収しました。そして、鳥取大学に将来留学したいという希望を持ちました。
 乾地研は、用水の不足に悩む中央アジアからの学生や若手研究者を今後も受け入れていく予定です。

鳥取県立博物館:鳥取の自然や歴史を学ぶ

乾地研での圃場:留学生の実験の方法を学ぶ

乾地研の実験室:高度な分析手法を学ぶ

青谷町の梨農園:特産品である梨栽培の実態を学ぶ

鳥取県立園芸試験場:鳥取に適したイチゴの品種の栽培方法を学ぶ