衛星データから日照時間や降水量の空間分布図を作成することが可能になりました。
- 2022/07/12
- 研究成果
Spatial distributions of sunshine duration and precipitation using the cloudiness ratio calculated by MODIS satellite data – A case study in Tottori Prefecture –
木村玲二(Reiji Kimura)栗山勇輝(Yuki Kuriyama)森山雅雄(Masao Moriyama)
(MODIS衛星データによる曇天率を用いた日照時間や降水量の空間分布図の作成 ―鳥取県での事例―)
Journal: 生物と気象(Climate in Biosphere)
本研究では,農業気象災害の評価等に資する気候学的指標,すなわち日照時間や降水量に関わると仮定される「衛星曇天率」を提示し,鳥取県において,曇天率と日照時間,降水量との関係を検討しました。その結果,曇天率は日照時間や日照率、降水量と高い相関を示すとともに、それらの関係を用いて日照時間と降水量の高解像度(650 m)空間分布図を作成することが可能になりました。将来的には,気象観測所が整備されていない開発途上国に衛星曇天率を適用し,農業気象災害や収量の評価等に役立てたることを考えています。
衛星曇天率から作成した年降水量の空間分布図