乾燥地研究センターでは、2007年4月に、従来の「分野」(教授−助教授から構成される研究室組織)を廃止し、教員一人一人が専門分野を掲げることになりました。これによって(旧)植物生産分野は解消されましたが、恒川篤史教授と坪充准教授は今後も研究と教育の両面で協力していくことを確認し、「保全情報、植物生産学研究室」として継続しています。その後、2013年に坪准教授が南アフリカAgricultural Research Councilに異動し、現在では保全情報学研究室として活動しています。
保全情報学研究室の研究課題は、「乾燥地における植物生産および生態系変化のモニタリグとモデリング」です。私たちは、「温暖化や乾燥化など地球環境が大きく変化する中で、乾燥地における植物生産や生態系はいかに変化し、それがまた地球環境にどのような影響を及ぼすのか?」を考えています。
2015年1月に、鳥取大学に国際乾燥地研究教育機構が設置され、とくに博士課程大学院生には、長期の海外調査や海外の研究機関への留学、学位取得後のポスドクでの雇用等、手厚い支援をする体制が整いました。現在、当研究室では留学生の方が多く、どっぷりと英語の環境に浸かって、最先端の乾燥地科学について学ぶことができます。われわれ指導教員の目から見てもうらやましいほどの環境です。将来、海外で研究したい、乾燥地に関する仕事がしたいという人を広く受け入れていきたいと思っています。