みなさん、こんにちは。
拠点リーダーの恒川です。
乾燥地の問題というと、一見、私たちと縁が遠いように思われるかもしれませんが、 日本には乾燥地とのつながりがあります。
一つには、国際社会の一員としての日本の責任と役割です。国連砂漠化対処条約批准国として、被災国に対する科学技術面・人材育成面での貢献が日本に求められています。
二つめには、環境面での日本に対する影響です。乾燥地から日本に黄砂が飛来し、人々の健康や、生態系、あるいは産業への影響が懸念されています。黄砂を軽減するためには、乾燥地での飛砂防止が効果的です。
三つめには、社会経済面での日本に対する影響です。エネルギー資源、食料等の貿易、相互の人材や文化の交流で日本と乾燥地はつながっています。
そこで、私たちは、研究や人材育成を通じて、乾燥地の問題に貢献しようとしています。私たちのプログラムには、以下の3つの課題があります。
とくに若い研究者のみなさんを支援するために、特別な枠組みを用意して、経済的な心配をしないで、研究に専念できるような環境をつくっています。また海外での調査や研究への支援、英語研修の実施など、まさに盛りだくさんのメニューを用意して若い研究者のみなさんを大きく育てたいと願っています。
この5年間に、乾燥地研究センターを中心として、「乾燥地科学拠点の世界展開」が実現できるように、全力を尽くしますので、ご協力、ご支援をお願い申し上げます。