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植物の気孔 ~水や二酸化炭素、酸素の出入り口~

気孔は植物体の表面にある小さい孔(あな)です。気孔が開閉することで、植物と大気の間で二酸化炭素や酸素、水などの交換が行われます。

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植物にとっての水
植物にとって水は、植物の構成成分、溶媒、反応基質、膨圧維持、蒸散による葉温調節などに関わる非常に 重要な物質です。植物は水分の多い土壌と少ない大気をつなぐ管のようになっています。土壌-植物-大気のつながりの なかで、水は根から吸収され、道管を通って地上部に運ばれ、主に葉などの表皮にある気孔から水蒸気として放出 (蒸散)されます。乾物1gを生産するのに、水は約200g〜1,200g必要です。これを要水量といいますが、植物種や品種、環境によって異なります。

植物の気孔イラスト01

気孔のはたらき
気孔を通じて酸素や二酸化炭素も出入りしているため、呼吸や光合成にも気孔は密接に関わっています。 また、人間が汗をかくように、植物は気孔を開いて蒸散をすることで、熱を放出して葉温を一定に保っています。 土壌が乾燥して根から水を吸収しにくくなると、植物は気孔を閉じたり葉を巻いたりして、水損失やしおれを防ぎます。
気孔は種間・種内・葉位・葉の表裏・生育環境で違う!
気孔の形は種間で大きく異なります。また、気孔の数(密度)は種間・種内・葉の表裏・葉位・生育環境で異なります。葉だけではなく、茎や芒、葉鞘、花、果実などの表皮にも気孔はあります。