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Agave parryi ssp. parryi

  • 個体全体
  • 個体全体
  • 葉の縁の棘
  1. 科名: クサスギカズラ科リュウゼツラン亜科
  2. 和名: 
  3. 英名: Parry's agave, Parry's century plant
  4. 学名: Agave parryi ssp. parryi
  5. 原産地: アメリカ(アリゾナ州中央部・南東部、ニューメキシコ州南西部)、メキシコ(チワワ州、ドゥランゴ州)



植物の説明
リュウゼツラン属の中では中型サイズの種で、株の形は球状をしている。ロゼットの高さ30-51cm、幅51-75cmになる常緑の多肉植物。自生地では、単独あるいは子株をたくさんつけた状態の両方が見られる。葉の幅は8-13cm、長さ25-40cm。葉は薄灰色、薄青緑色か薄緑色。葉の元のほうは真っ直ぐで、先のほうは卵型をしている。葉の縁はほぼ真っ直ぐで、様々な大きさの赤茶色の鋸歯を持つ。大きな個体では、葉は100-160枚になる。花茎は3.4-6m。標高460m以上で見られるが、一般的には春に長い乾季がある年間降水量500-1,000mmの標高1,500-2,400mの地帯に自生している。リュウゼツラン属の中では最も耐寒性の強い種の一つで、-29℃以上で生育可能である。半日蔭でも育つ。土壌の種類を選ばず栽培できる。増殖は種子か子株で行う。
樹液は飲料(アグアミエル)やメキシコの蒸留酒メスカルの原料として利用されてきた。先住民族は、芯を食用に、葉は食用や繊維原料として利用した。
 
利用部位:
芯(食用、飲料)、樹液(飲料)

参考文献
Gentry, H.S. 1982. Agaves of Continental North America. The University of Texas Press, Tuscon, Arizona, USA.
Irish, M., Irish, G. 2000. Agave, Yuccas, and Related Plants: A Gardener’s Guide. Timber Press, Portland, Oregon, USA.
Tull, D. 2013. Edible and useful plants of the southwest: Texas, New Mexico, and Arizona. University of Texas Press, Texas, USA.

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