著 書

モンゴルで放牧地植物に関する本を出版 「Rangeland Plants of Mongolia Vol.1, Vol.2」





 鳥取大学では、近年深刻化する黄砂問題に取り組むため、2011年度から「東アジア砂漠化地域における黄砂発生源対策と人間・環境への影響評価(通称:黄砂プロジェクト)」を行っています。
 モンゴルは本プロジェクトの特に重要な研究対象地であり、我々が現地の研究者とともに黄砂の発生や影響、対策について研究を続けている現場です。
 モンゴルで黄砂の発生対策を行うことは非常に難しいのですが、まずは現在放牧が行われている草原の劣化を食い止め、草原を回復させるための持続可能な取り組みが最も必要だと感じております。このためには草原や草原に生きる植物に関する深い知識が必要になります。しかし、草原(放牧地)の植物を写真で紹介した適当な本が出版されておりません。
 今回、黄砂プロジェクトにおける発生源対策研究の一環として、モンゴル生命科学大学(旧モンゴル農業大学)のウンダルマ先生、マニバサル先生、そして東京大学の大黒先生とともに、モンゴルの放牧地植物の本を作りました。
 モンゴルの次世代を担う若者や実際に放牧地の管理に携わる方々を特に意識して、モンゴル語と英語で作成しています。より良い放牧地管理に使っていただきたいと願っています。


 
 モンゴル生命科学大学で、本の出版を祝う式典が開かれました(2015.3.2)