モンゴルの放牧地植物(第2版)を出版しました。
「Rangeland Plants of Mongolia 2nd Edition, Vol.1, Vol.2」



 2020年3月、鳥取大学は、モンゴル生命科学大学と協力して、モンゴルの放牧地植物(第2版)を出版しました。
 本書の第1版は2015年に出版したもので、草原の持続可能な利用に必要な知識を提供するために作られました。当時、草原(放牧地)の植物を写真で紹介した適当な本が出版されておらず、多くの方々に利用していただきました。その後5年が経過し、第1版が絶版になっていることから、第2版の出版が待望されていました。これを受けて、鳥取大学では”Future Dryland Project”の一環として、モンゴル生命科学大学(旧モンゴル農業大学)のウンダルマ先生、マニバサル先生、ニャムツェレン先生、そして東京大学の大黒先生とともに、モンゴルの放牧地植物第2版の出版を行いました。第2版は第1版に比べ大幅に掲載種を増やす(396種から512種へ増加)と共に、第1版出版後の知見も反映したものとなっています。また、第1版同様、モンゴル語と英語で作成しています。今後も、モンゴルの研究者、放牧地管理者、そしてモンゴルの未来を担う若い学生たちに使っていただき、モンゴルの持続可能な放牧地管理につなげていただきたいと願っています。
 残念ながら、今回は世界に蔓延する新型コロナウイルの影響により、モンゴルで本の出版を祝うことができておりません。一刻も早い新型コロナの収束を祈っています。



 
 
 出版された第2版を持つ、モンゴル生命科学大学のウンダルマ先生(2020.3.30)。