トップページ > 砂漠 のでき方
自然の
1.亜熱帯砂漠
これは亜熱帯 にできる砂漠 です。赤道を中心にした熱帯地域にはたくさん雨が降ります。熱帯では湿った空気が空高く上り、雨を降らせたあと乾燥 し、亜熱帯 地域で下向きの流れとなって降りてきます。この乾燥 した空気の流れは下降するにつれて熱せられ、地面に達するころには暑く乾いた空気となります。このために熱帯をはさんで南北に広がる亜熱帯 (緯度15~30°付近)には砂漠 ができるのです。サハラ砂漠 やアラビア砂漠 、オーストラリア砂漠 などが亜熱帯 にあります。
2.冷涼海岸砂漠
これは海岸にできる砂漠 です。海岸の中でも沖に冷たい寒流が流れているところにできます。こういうところでは海岸付近の空気は冷たく、海岸からはなれた山地帯で空気が暖かくなっています。このため雨を降らせる上昇気流 というのが発生せず、雨が降りにくくなります。でも海岸が近いこともあり、空気は湿っていてしばしば霧が発生する独特の砂漠 ができます。北アメリカの砂漠 の一部や南アメリカのチリのアタカマ砂漠 、アフリカのナミブ砂漠 などはこのようにしてできた砂漠 です。ナミブ砂漠 やアタカマ砂漠 は何十年間も雨の降らない、ものすごく乾燥 した砂漠 です。
3.大陸内部砂漠
大陸の内部にできる砂漠 です。陸地に降る雨のほとんどは海から運ばれてきた水分です。だから海から遠く離れた大陸の内部では、空気が乾燥 し砂漠 ができるのです。サハラ砂漠 、オーストラリア砂漠 、トルキスタン砂漠 、タクラマカン砂漠 等は大陸の内部にできた砂漠 です。
4.雨陰砂漠
大きな山脈の風下側にできる砂漠 です。水分を含んだ空気は上昇気流 となり山の斜面に沿って上っていきます。その山を上っていく途中で雨を降らせるために、山を越えた風下側では乾燥 した空気となります。このため大きな山脈の風下側は乾燥 し、砂漠 ができるのです。中国のタクラマカン砂漠 は南北に大きな山脈があって、海からの湿った空気がやってきません。
鳥取市の夏と冬の気候もこれに非常によく似ています。夏は南からの暖かく湿った空気が中国山地にぶつかり、雨を降らせますが、その空気が山を降りると暑く乾いた空気をもたらします。この時期は乾燥 注意報がたびたび発令されて、火事には注意が必要です。冬は大陸からの北西の季節風が日本海を渡るときに大量の水分を補給 し、その空気が中国山地にぶつかることで、大量の雪が降ります。このように気候と地形の間には密接 な関係があります。
鳥取市の夏と冬の気候もこれに非常によく似ています。夏は南からの暖かく湿った空気が中国山地にぶつかり、雨を降らせますが、その空気が山を降りると暑く乾いた空気をもたらします。この時期は
「中国・四国地域の農業気象」日本農業気象学会中国・四国支部編
農林統計協会より