木村准教授と森山准教授(長崎大)の論文がRemote Sensing in Earth Systems Sciencesに掲載されました。


Recent trends of annual aridity indices and classification of arid regions with satellite-based aridity indices
(乾燥度指数の最近のトレンドと衛星データをベースにした指標による乾燥地の分類)


2001年から2013年までを対象に全球の乾燥度指数(年降水量/年蒸発散量)を算出しました。UNEP(1997)による結果と比較すると、乾燥地全体の面積は変化ありませんが極乾燥地や乾燥地の面積は増加、半乾燥地や乾燥半湿潤地の面積は減少していました。このことは、乾燥地の中でも湿潤な地域が乾燥傾向に変化したことを示唆しています。乾燥度指数は気候学的な指標ですが、衛星をベースにした指標は実際の地表面の乾燥度合いを監視するものであり、その実用性が示されました。


2001年から2013年までの乾燥度指数の平均値分布