パンコムギは種内変異が小さく、今後、干ばつや高温等の気候変動に耐性のある品種を開発するためには、その遺伝的多様性の拡大が課題です。本研究では野生種であるタルホコムギの遺伝的多様性をパンコムギの遺伝的背景に包含させた集団をつくり、その中から400の代表個体を選び出して系統化し、多数のゲノムマーカーでジェノタイピングしました。この「プラットホーム」を用いることで、耐性等の有用形質の選抜や、その形質に関わる遺伝子領域の同定ができることが分かりました。
MSD系統の評価(スーダン) | Yasir博士 |