辻本教授が鳥取大学長表彰を受けました
これまで進めてきた研究によって大学長表彰を受けました。本当に嬉しく感じています。「近縁野生種に有用遺伝子がある!」という私の信念の下、研究室総掛かりで、野生種の染色体部分を導入した多数の栽培コムギ系統を作りました。学生やスタッフが、炎天下の中、本当にたくさんの交配をしました。この系統をスーダンの高温・乾燥試験圃場に持ち込みストレス耐性の試験をしました。「本当に耐性系統が出てくるのだろうか?」という不安もありましたが、予想以上の結果に驚きました。2019年度からは、この耐性系統を育種素材(遺伝資源)として、実用品種を開発する5年間のプロジェクトを始めます。食糧が満たされていることが平和の礎です。まだまだ道半ばですが、最終目標は、私達が開発する高温・乾燥耐性実用品種で作ったパンをおいしそうに食べているアフリカの人々の笑顔を見ることです。興味のある方、ぜひ賛同してください。