谷口武士准教授、山中典和教授とカリフォルニア大学の共同研究による成果論文が「Mycorrhiza」に掲載されました。


A pulse of summer precipitation after the dry season triggers changes in ectomycorrhizal formation, diversity, and community composition in a Mediterranean forest in California, USA
(カリフォルニアの地中海性森林では、乾季の後のパルス状の夏雨によって外生菌根菌の菌根形成、種多様性、そして群集構造に変化が起こる)



 外生菌根菌は植物の成長や森林生態系の維持に重要な微生物です。本研究では、この外生菌根菌が乾燥地での乾燥や降雨による一時的な土壌水分の増加にどのように応答しているのかを調べました。外生菌根菌の種多様性は乾燥するにつれてしだいに減少して菌の種類が限られてくること、そして降雨で担子菌という乾燥に比較的弱いグループの菌類が増加することによって一時的に種多様性が増加することが分かりました。



調査地の研究風景Quercus kelloggiiの外生菌根