Nasrein研究員、Yasir特任助教と辻本教授らの論文が"BioMed Research International "に掲載されました。


Stay-green QTLs response in adaptation to post-flowering drought depends on the drought severity
開花後干ばつへの適応におけるステイグリーン遺伝子の応答は干ばつの重症度に依存する




 ステイグリーンとは土壌水分が欠乏しても葉を褐変させず緑色保ち光合成を持続できる形質です。この研究はステイグリーン形質を示すソルガム系統を実用品種と戻し交配して開発した系統を、様々な土壌水分濃度で栽培しその干ばつ耐性の能力を調査しました。本研究では4種類のステイグリーン遺伝子(Stg1~Stg4)をいろいろな組み合わせでもたせた系統を用いましたが、必ずしも多くの遺伝子を入れた系統が干ばつに強いというわけではなく、強い遺伝子を一で十分であり、干ばつ条件で収量の減少を抑えられることを明らかにしました。本研究は、乾燥地研究センター、スーダン農業研究機構及び国際原子力機関の共同研究で行いました。


干ばつ時の通常のソルガム系統(左)とステイグリーン系統Nasrein M. Omer 博士