任意の関数の描画
x(もしくはy)データ用のメモリの値に連続データを与えるとともに,ユーザーが記入した任意の関数に代入してy値(もしくはx値)を求め,描画するものです。
[数式の表記法]
独立変数は,xとyのどちらも使用できます。数式入力ボックスに文字yがあると,従属変数がxに自動的に変わります。
7個までのパラメータを用いることもできます。同じパラメータ(変数)を何度も用いる場合や,今後,数値を変更する可能性が高い場合は,パラメータを用いることが推奨されます。パラメータ名は,半角アルファベットで始まる9文字以下の半角英数字および下線(_),という制約内で任意に命名できます。ただし,独立変数がyのとき,"y"を含むパラメータ名は使用できません。入力ボックスから(マウスや[Tab]キーで他のコントロールにカーソルを移して)フォーカスが外れると,左側の表にパラメータ名が登場順に並べられるので,対応する数値をその右側の列に入力して下さい。ただし,共通パラメータの値は変更できません。
置換
長い式の中に共通する部分がある場合,ある変数で置き換えて,その変数の内訳を別個に記述した方が読みやすくなり,入力ミスも減ります。例えば,空気抵抗を考慮した落下運動の式
:
y = 9.8 * ( m / a )^2 * [ exp( -a / m * x
) - 1 ] + 9.8 * m / a * x
(y: x秒間の落下距離,m: 質量,a : 空気抵抗パラメータ)は,
y = 9.8 * #^2 * [ exp( x / #) - 1 ] + 9.8
* # * x
# = m / a
とした方が多少読みやすくなります。置き換え変数には#を用いてください。
単に読みやすくしたい場合や,しばしば変更される部分なども,この機能を利用すると便利です。とはいえ,利用する必要はありません。
名称
式に名前を付けておくと再利用しやすくなります。とはいえ,入力する必要はありません。
範囲
描画の始点(独立変数の値)と終点を設定します。
描画範囲は数学的に有効な範囲に設定してください。例えばy = log(a * x + 0.1)の場合,x > -0.1 / aでなければなりません。
任意関数に用いられているパラメータ(変数)を用いた数式(例: 0.1 / a)を入力することも可能です。
節点数
任意関数の演算の結果は,細かく分割した連続データとして描画するので,その分割点数を入力してください。分割幅は,横軸が線形スケール(通常)の場合は等間隔(等差数列),対数軸の場合は指数間隔(等比数列)で与えられます。
線の属性
種類 : 線の種類を指定します。
幅 : 線の幅を設定します。
色 : 線の色を設定します。
着色されている長方形の部分をダブルクリックすると,
色の選択ダイアログボックスが現れます。
塗りつぶし:
曲線と下側横軸の間の領域を,線の色を若干薄くした色で塗りつぶします。
積分領域を示すのに効果的です。
x , y それぞれの参照軸を選択できます。

コピー(C)/貼り付け(P)
関数(曲線)をその属性とともに複写したり貼り付けたりすることができます。複写したい場合,[コピー(C)]ボタンをクリックし,一旦ダイアログボックスを閉じた後,挿入→曲線→任意関数描画で再びダイアログボックスを開き(すなわち新規に曲線を作成し),[貼り付け(P)]ボタンをクリックしてください。
[参照]共通パラメータの設定