大気境界条件および熱移動の下部境界条件の設定
Non-evaporative condition
蒸発がない場合に選択して下さい。
Constant condition
気象条件が一定の場合です。これは熱移動を解析しない場合に選択できます。温度が均一かつ一定と仮定するため,放射強度などは関係なく,気温,相対湿度,空気力学的抵抗(s/cm)のみが設定の対象です。2段階法では自動的にこれが選択されます。
Prescribed cumulaive evaporation (using a file)
蒸発速度をファイルで指定します。テンシオメータ使用型蒸発法では自動的にこれが選択されます。
表層の水分がかなり減少し(最上端の圧力水頭が-105cm以下),蒸発速度に見合うフラックスを供給できなくなった場合,蒸発速度が5番目と6番目の要素境界の水フラックスの0.5倍になるように設定してあります。
1列目が時間,2列目が積算蒸発量(cm)です。[例]
データ間は線形補間されますが,補外はされませんので,必ず開始時刻(0)と終了時刻(もしくはより大きな時刻)における値を含めてください。
Variable Condition
気象条件をファイルから入力します[例]。熱移動の数値解析を行う場合は自動的にこれが選択されます。
データファイルの書式
列番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
項目 |
時間 |
風速 |
気温 |
相対湿度 |
積算雨量 |
日射量 |
単位
と
備考 |
基本設定における単位と同一 |
m/s
高さ2m |
℃ |
% |
mm |
MJ m-2h-1
|
データ間は線形補間されますが,補外はされませんので,必ず開始時刻(0)と終了時刻(もしくはより大きな時刻)における値を含めてください。
風速から空気力学的抵抗を求める際,地表面粗度は1.0cmに固定されています。
Air / Initial temperature
熱移動のシミュレーションを行なう場合は初期温度,行なわない場合は気温(一定)を入力します。後者の場合,地温も気温と同一かつ一定とします。
Lower Boundary for Heat Movement
熱移動の下部境界条件を設定します。上部境界条件は,大気境界条件のVariable Conditionが自動的に選択されます。
Constant temperature: 温度を固定します。
Zero temoerature graient
これを選択した場合,下端における温度勾配は0としますが,移流に伴う温度変化は生じます。
Temperature: 下部境界条件がConstant temperatureの場合,下端温度を設定します。